カブトムシの育て方(幼虫編)~容器は?ペットボトルでも代用できる?~【写真・イラストなし】

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 夏休みに入ると、お子さんとカブトムシを飼育するご家庭も多いことでしょう。
 そして9月に入って、飼育ケースの中に幼虫を見つけることも!?

 せっかく生まれてきた幼虫ですから、お子さんと一緒に育ててみてはいかがでしょうか。
 来年の夏には、また立派なカブトムシになってくれるはず(^^)

 この記事では、カブトムシの幼虫を飼育する際のコツ。
 また、飼育する容器や、ペットボトルを代用する際の注意点についてまとめました。
 ちなみに私は幼虫が大の苦手。
 そんなお父様、お母様のために幼虫の写真・イラストは一切使っておりません。
 幼虫嫌いの方も、安心してお読みください。

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卵から幼虫に~孵化するときに気を付けたいこと~

カブトムシのメスが産卵する時期は?

 カブトムシのメスが産卵するのは、8月中頃~9月の中頃。
 (飼育環境によっては産卵しないこともあります。
 これからカブトムシを育てる方は、こちらも合わせてご覧ください
 →カブトムシ(成虫)の飼育は土に注意!!~目的別に変えたい床材~

 モグラや鳥に食べられないように、複数の場所(地中)に数個ずつ分けて生むのが特徴です。
 飼育ケースを覗き込んで「最近、メスを見かけないなぁ」「土の中に潜ってる時間が長くなったなぁ」と思ったら、産卵しているかもしれません。

 ちなみに、メス一匹がワンシーズンに産む卵の数は数十個~100個前後
 (我が家では60個が最高記録です)

 卵の大きさは2~3ミリ
 少しずつ大きくなっていき、孵化直前は5~6ミリくらい(BB弾くらい)になります。

「割り出し」は必要?

 メスが産卵すると、次に必要だと言われている作業が「割り出し」。
 飼育ケースのマットの中から卵だけを探し、新しい飼育ケースに敷き詰めたマットの上に、碁盤の目状に卵を並べていく作業です。
 我が家でも息子が挑戦したことがありましたが・・・
 初心者の方にオススメできる育て方ではありません。

 というのも、カブトムシの卵は2~3ミリととても小さく、見つけ出すのが困難だから。
 うっかりすると潰してしまうこともあります。
 また、孵化してくれるか分からない卵を数十個探し出し、マットに並べるのも骨の折れる作業です。

 代わりにオススメしたいのが、卵が孵化するまで親(成虫)と同じケースで飼うことです。
 孵化した幼虫を見つけたら、新しくマットを敷いたケースに移してあげましょう。
 卵からカブトムシの幼虫が孵化するのは2週間前後。
 冒頭にあげたような産卵の気配を見つけたら、注意深く観察するようにしましょう。

 ちなみに、幼虫の飼育に使う「発酵マット」
 幼虫のエサにもなるもので、飼育には必要不可欠です。
 使う前に「ガス抜き」という作業が必ず必要になります。
 ガス抜きについての詳しい説明は、こちらをご覧ください
 →カブトムシ(成虫)の飼育は土に注意!!~ガス抜きのやり方~

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幼虫を育てる容器は?

 幼虫の飼育方法は2種類
 一つは、比較的小さめのケースで一匹ずつ飼育する「単独飼育」
 もう一つが、大きめのケースで複数の幼虫を飼う「多頭飼育」です。

多頭飼育の場合

 多頭飼育の場合、一つのケースで複数の幼虫を飼育しますからケースの大きさが問題になります。
 カブトムシの幼虫は、サナギになると蛹室(ようしつ)と呼ばれる部屋を作ります。
 多頭飼育の場合、幼虫の密度が高すぎると蛹室を作れず、衰弱する幼虫が出てきてしまいます。

 我が家でも色々試しましたが、多頭飼育の場合、幼虫の数は10cm四方に一匹。
 これ以上密度が高くなると、上手く羽化できない幼虫が出てきました。

 10cm四方といえば、100㎠のこと。
 飼育ケースの大きさから、適切な頭数を計算するといいでしょう。
 例えば30cm×30cmのケースの場合、
 (30×30)÷100=9ですから、ケース内で飼う幼虫の数は9頭以下にするといいことが分かります。

単独飼育の場合

 単独飼育の場合、幼虫が小さいうちはプリンカップなどで飼育できます。

 少し大きくなってきたら専用のケースで飼育するのが安心です。
 売られているケースの大きさは500cc~2000ccくらい。
 ですが、1000cc以上のものがオススメです。

 カブトムシはサナギになる際に、蛹室を作ります。
 ケースが小さいと蛹室がうまく作れず羽化できません。
 直径は10cm前後、ケースの中にマットを底から15cmは敷き詰められるものを選ぶといいでしょう。

ペットボトルでも代用できる?

 専用の飼育ケースがない場合は、ペットボトルでも代用できます。

ペットボトルで作る幼虫用飼育ケース
使うのは必ず2Lのものを。

  1. まず、中身を綺麗に洗って、飲み口付近の細くなったところを切り落とします。
  2. 次に発酵マットを敷いていきます。この時固くしすぎると幼虫が潜っていけなくなるので、注意が必要です。
  3. 霧吹きを使ってマットを湿らせます。湿らせ方は成虫の時と同じ、軽く握ったマットが形が崩れないくらいの水加減がベスト。
  4. 最後にコバエシートをかぶせ、隙間ができないように輪ゴムで縛れば完成です。

幼虫を育てる温度は?

 あまり神経質にならなくてもいいと言われています。
 というのも、カブトムシが幼虫でいる期間は9月~4月くらい。
 幼虫で冬越しするので、寒さには比較的強いからです。

 ちなみに、我が家で育てた時は15~20℃くらいに保ってあげたときが、一番羽化しました。

 大事なのは、気温が何度かよりも、急激な温度変化を避けること。
 我が家でも、冬場は発泡スチロール板で作ったケースで飼育ケースを覆ったりしていました。

マットの交換頻度は?

 成虫のエサの交換頻度と同じく、幼虫のマットの交換頻度にも「これ」といった決まりごとはありません。
 ですが、発酵マットは幼虫にとってエサでもあります。
 飼育ケースのなかに、コロコロとしたフンが目立ってきたら交換してあげましょう。

 また、ケースの中にカビやコバエが発生したときも交換しましょう。
 カブトムシの生育には大きな影響はないとされていますが、小さいお子さんのいらっしゃるご家庭の場合、
 アレルギーや喘息の原因になるからです。

 また、4月前後のマット交換は要注意です。
 このくらいの時期になると、幼虫がサナギになる準備を始めます。
 具体的には、身体の節が増え、エサを食べなくなり、体色も茶色がかってきます。
 サナギになる前の段階で、前蛹(ぜんよう)と呼ばれます。
 この時期は幼虫がサナギとして過ごす部屋、蛹室を作る時期でもあります。
 マット交換のつもりで蛹室を壊してしまうと、サナギは羽化できません。
 そんなトラブルを防ぐためにも、「最近フンが少なくなったなぁ」と思ったらマット交換を控えるようにしましょう。

 サナギになったら、あともう少し
 温度管理にさえ注意を払えば、立派な成虫になってくれますよ=^-^=

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カブトムシの育て方(幼虫編)~まとめ~

 色々書いてきましたので、カブトムシ(幼虫)を育てるときに注意したい、
 容器やペットボトルについて、もう一度まとめておきましょう。

  • カブトムシのメスが産卵するのは8月中頃~9月中頃
  • 慣れていなければ「割り出し」はやらなくてOK。幼虫が孵化してから専用ケースへ
  • 幼虫を多頭飼育するときは、10cm四方に1匹
  • 4月になったらマット交換は要注意。蛹室を壊さないように!!

 こんな記事を書いている私も、大の幼虫嫌いです(x_x;)
 飼育は全て息子にやらせていました。

 カブトムシが成虫になった時の大きさは、幼虫の時にどれだけ大きく育ったかによります。
 カブトムシにとっては成虫よりも大事な時期なんですね。

 そして何よりうれしいのが、羽化した成虫を見つけた時の子供の笑顔
 「今年もちゃんと大きくなったよ」と言って見せに来る子供の誇らしげな顔をみると、こちらも思わず笑顔になりますo(*^▽^*)o

 夏休みの自由研究も兼ねて
 カブトムシを親子で育てたら、素敵な思い出作りもできそうですね(*^^*)

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