カブトムシ(成虫)の飼育は土に注意!!~目的別に変えたい床材~

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 夏休み直前
 お子さんにカブトムシをねだられている親御さんも多いのでないでしょうか?

 私も息子が小学生の時は、随分ねだられたものです(^_^;)
 そんなこんなで捕まえた(買ってきた?)カブトムシ。
 せっかくですから少しでも長生きさせてあげたいですよね。

 そこでこの記事では、カブトムシを飼育するときの「土」についてまとめました。
 「お父さんすごい」
 「お母さん天才!!」
 お子さんから羨望のまなざしを向けてもらえる一助になれたら幸いです=*^-^*=

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飼育の目的ごとに「土」を変えよう

 「カブトムシを飼おう!!」
 といっても、人によって飼育する目的も違ってくるでしょう。

 「成虫のオスだけ。ひと夏じっくり観察したい」という人もいれば
 「オス,メスのペアで。できれば産卵させて、来年は世代交代させたい」なんていう方もいらっしゃるでしょう。

 カブトムシの成虫を飼う場合
 実は飼育する目的によって、使う「土」が変わってきます。

ひと夏だけカブトムシを観察する場合の「土」は?


 ひと夏だけカブトムシを観察したい場合、腐葉土などの「土」は使いません。
 代わりに使うのが、ホダオガやハスクチップ。
 見た目としては、土よりもウッドチップに近いですね。
 腐葉土などと比べると、においが少なく、室内でも扱い易いのが嬉しいところ。

 飼育ケースの下から、4~5cmくらいのところまで敷き詰めます。
 カブトムシを少しでも長生きさせたいなら7~10cmがオススメ。
 ただし、チップの中に潜ってしまう時間が長くなるので、観察できる時間が短くなるのが悩みどころ。
 バランスを考えて、丁度いい深さを探してみてください。

 また、止まり木も入れてあげましょう。
 これは転倒を防いだり、転んで起き上がる時の足掛かりになります。
 カブトムシは、転倒してバタバタもがいている間にも体力を消耗してしまうもの。
 必ず、木の枝や樹皮を入れてあげましょう。

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産卵させて子孫を残したい場合の「土」はこちら

 カブトムシを産卵させて、翌年に子孫を残したい場合
 飼育のハードルはグッと上がります。

 まず、使う「土」は専用の発酵マットになります。
 発酵マットは、卵から孵化した幼虫のエサにもなるもの。
 発酵マットでないと、メスのカブトムシが産卵する確率も下がるので、注意が必要です。

 発酵マットは、使用する前に「ガス抜き」という作業が必要です。

ガス抜きのやり方はこちら
  1.  発酵マットを袋から出して新聞紙などの上に広げます。

    天気が晴れた日が続くときに、ベランダなどでやるといいでしょう。
    開封したばかりの頃の酸っぱいにおいが消えて、森の土のようなにおいに変わってきたらガス抜き完了です。

  2.  カブトムシを飼育できるように、発酵マットに水を加えていきます。
    計量カップなどを使って、少しずつ濡らしていきましょう。
    発酵マットを握って、手の中で形が崩れない程度に湿ればOKです。
  3.  加水した発酵マットをケースに詰めていきます。
    ケースの底から8cmくらいまで手で押し固めながら詰め、
    その上を2cmくらい、ふわっと敷き詰めます。
    メスのカブトムシが産卵するためには、最低でも10cm程度の深さの土が必要ですから、あまり浅くならないように注意しましょう
  4.  飼育ケースに蓋をして、2,3日放置します。
    これは発酵マットが発熱しないかを確認するため。
    2,3日して蓋を開けて、手をかざした時に熱を感じるようであれば、「1」からやり直しましょう。

カブトムシ(成虫)を飼育するときの注意点

「ちょっと暑いかな?」がカブトムシには最適

 カブトムシの成虫にとっての適温は25~30℃。
 湿度もホダオガやチップが湿り気を帯びるくらいが最適です。
 人間からすると「ちょっと蒸し暑いかな」くらいがカブトムシにとっては最適な気候。

 チップやマットの表面が乾いていたら、霧吹きで湿らせてあげましょう。
 エサは交換するのが簡単な、昆虫ゼリーがオススメです。

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拾ってきた土や止まり木はNG!!必ず専用のものを!!

 カブトムシが暮らす自然の環境を再現してあげようとして、森の土や枯れ木を入れたくなりますが、これはNG。
 土の中にはダニがいることもありますし、枯れ木にはカビがついていることも。
 小さいお子さんのいらっしゃるご家庭では、アレルギーや喘息の原因にもなりかねません。

 また、外見が似ているからといって、発酵マットの代わりに園芸用の土を使うのもNGです。
 針葉樹の中には殺虫成分を含んだものがありますから、こうしたチップを含んだ土を使うとカブトムシの寿命を縮めることに。
 殺菌剤が入った園芸用土も同様の理由からNGです。
 必ず、カブトムシ飼育専用の「発酵マット」を使いましょう。

飼育ケースの大きさにも要注意

 カブトムシの飼育に使う土が、人間の家でいう床材なら、
 飼育ケースは家そのものです。

 あまり狭すぎると、カブトムシの寿命が縮んだり、2匹以上で飼育しているとケンカの原因にも。
 メスのカブトムシを産卵させたい場合は、ある程度の深さも必要になります。

 飼育ケースの大きさについては、こちらに詳しくまとめました。
 参考にしていただければ、幸いです
カブトムシ~正しい飼育ケースの大きさ~

カブトムシ(成虫)の飼育は土に注意!!~まとめ~

 いろいろ書いてきたので、最後にまとめておきましょう。
 カブトムシを飼う際の、目的に合わせた土選びのポイントと、飼育の注意点です。

  • 一世代だけ観察したいなら、ホダオガ・ハスクチップがオススメ。
  • 産卵させて子孫を残したい場合は、「発酵マット」を使いましょう。
  • 園芸用土や拾ってきた土はNG。カブトムシの寿命を縮めたり、アレルゲンになります。
  • 土と同じくケースも重要。適切な大きさの飼育ケースを選びましょう

 成虫になってからのカブトムシの寿命は1~3か月くらい。
 この間に、エサ場を探したり、パートナーを見つけて子孫を残したり・・・
 なかなかハードな生活です。

 そんなカブトムシが少しでも長生きできるように、きちんと飼育環境を整えてあげましょう。
 お子さんと一緒に観察出来たら、ひと夏の思い出作りにもピッタリですね(*^^*)

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