小学校での連絡手段として昔は重宝されていた『電話連絡網』
最近では、ほとんど耳にすることもなくなりました。
一体なぜなのでしょう?
調べてみると意外な理由がありました。
電話連絡網が廃止された4つの理由
個人情報の保護
電話連絡網が廃止された理由として、筆頭候補に挙げられるのがこれ。
「個人情報の保護」です!!
たしかに電話番号の載った名簿がどこの誰だか分からない人の手に渡り、得体の知れないセールスの電話が掛かってくるのは気持ち悪いもの。
本来であれば名簿を不正に入手した業者が罰せられるべきなのでしょうが・・・
これもご時世なのでしょう。
「名簿業者の手に渡ると困るようなものを作った学校にも落ち度がある」という理屈から(少なくとも表向きは)、連絡網が廃止されることが圧倒的に多いようです。
保護者の伝達ミスによる誤情報の拡散
電話連絡網が電話連絡網であるが故に起きてしまうトラブルです。
1クラスをいくつかのグループに分け、その中で「伝言ゲーム」をしていくのが電話連絡網。
当然最初の人が伝え間違いをしてしまうと、後の人は間違った情報を仕入れてしまうことになります。
私も現在高校生の娘が小学生の時に、体育の授業で水着を持って行く日を間違って伝えられたことがありました。
結果、プール授業のときに見学者が続出することに(^-^;
間違った情報を流してしまわれたお母様からは、後日丁重にお詫びの電話を頂き、こちらが恐縮してしまった思い出があります。
電話連絡網に代わる通信手段の登場
そして、電話連絡網にまつわる上記のようなデメリットを払拭してくれる通信手段が登場しました。
今となっては当たり前に使われているメールやLINEといったSNS。
送る側からしてみれば、一斉配信で全員に同じ情報が届きますから便利なことこの上ありません。
さらに保護者同士では名簿を管理しませんから漏洩の心配もなし。
唯一、受け取った側が見落とすと伝わらないのが欠点でしょうか(^_^;)
保護者の結託防止
そして、電話連絡網廃止の本当の理由と言われているのがコレ。
今回の記事を書くにあたって調べてみると、色々なところで言われていました。
例えば、学校で何かトラブルが起きたり、教師が不祥事を起こした場合
本来であれば当該児童の家庭と学校間のやり取りで解決していたはずが、他の保護者にも呼び掛けられることで学校VS保護者会という構図になってしまいます。
特に、トラブルが教師の不祥事にまつわる場合だと不祥事の内容まで拡散することに・・・
学校としては火消しが大変ですから、こうした事態を避けるため、保護者同士の連絡を取りにくくするために電話連絡網を廃止した、というお話でした。
まとめ~小学校で連絡網が廃止された本当のワケ~
結局様々な理由で、小学校から姿を消してしまった電話連絡網。
個人的には4つ目の理由が印象的でした。
ただ、公立の小学校の場合に効果があるのかは疑問。
公立校では、通学する小学校が校区によって分かれています。
当然、同じ校区には同じ地区に住む子供が集まってきます。
とすると、同じ幼稚園,保育園で付き合ってきた子供たちが入学しますから、保護者も最初から顔見知り。
仲のいいママ友さん同士は既に連絡先を交換し合っています。
電話番号一覧を配布しないことで保護者同士の結びつきを弱める、という小学校側の目論見は案外上手くいっていないのかもしれませんね。
コメント