小学生の子供がいると、必ず巡ってくるのが個人面談。
普段はあれやこれや
色々聞きたいことを考えているのに、いざ先生の前に座ると頭が真っ白。
結局何も聞けずに面談が終了してしまうなんてことも少なくありません。
そんなことにならないために!!
個人面談で必ず聞いておきたい質問と、反対に話題にしてはいけない質問。
そして先生に好印象を与える服装や立ち振る舞いについても紹介します。
これだけは聞いておきたい!!5つの質問
勉強にはついていけてますか?
聞きたいことが思い浮かばない場合に、ひとまず聞いておきたいのがこれ。
小学校で過ごすほとんどの時間は、国語や算数などの授業時間。
勉強についていけないと教室で座っているのが苦痛になり、最悪登校拒否になってしまうことも。
勉強に対する苦手意識は早めに芽を摘んでおくといいでしょう。
聞くときは「勉強の方はどうですか?」と漠然と聞くのではなく、「算数の単元で、どこか苦労しているようなところはありませんか?」と具体的に聞くのが理想的。
特に子供は自分がどの単元が分からないのかが分かりません。
例えば、つるかめ算が分からない子は、つるかめ算の概念が理解できていませんから、自分が分からない分野がつるかめ算であることが分かりません。
子供の理解度を、常日頃から客観的に見ている担任の先生にこそ聞いておきたい質問です。
クラスには溶け込んでいますか?
高学年になると、子供は小学校での出来事は話してくれなくなるもの。
子供の自立は喜ばしい一方で、親としては学校での様子が分からず不安になります。
そんな場合も担任の先生に聞いてしまうのが一番。
「家では小学校のことをほとんど話してくれないのですが、お友達とは上手くやっていますか?」などと聞くといいでしょう。
ひょっとすると今まで名前も聞いたこともないお友達を教えてもらえるかも!?
その子のお母さんとも仲良くなれたら、ママ友も増えますね(#^.^#)
家では○○ですが学校ではどうですか?
「家では3人兄弟の一番上で、弟や妹の面倒をよく見てくれるのですが、学校ではどうですか?」
「家では部屋にこもりっきりで家族と話もしないのですが、学校ではどうですか?」
これらの質問は、実は先生から本音を引き出す呼び水になってくれます。
例えば、小学校ではクラスメートに乱暴してしまうような問題児の場合、
毎日顔を会わせている担任の先生であっても「実はお宅のお子さんが・・・」とは話を切り出しにくいものです。
こうした場合に「家では弟や妹の世話で親もかまってあげられず・・・」などと保護者から切り出すと、
「ひょっとして学校での問題行動は家でのストレスが原因かな?」と先生も気づくことが出来ます。
親から切り出してもらえた分、先生としても話しやすくなるわけですね。
たとえ問題行動であっても、保護者と親とで共有できたら解決方法も模索できます。
二人三脚でお子さんの指導に当たっていきましょう。
家では乱暴ですが、学校ではどうですか?
お友達(特に女の子)に怪我を負わせてしまうのは、親としては避けたいところです。
子供の恥(そしてしつけの行き届かない親の恥)を晒すようで、尋ねるのも勇気がいりますが・・・
学校ではどうなのか?
少しでも心配なら、是非とも聞いておきたい質問です。
実は今、うちではこんなことがあって・・・
最後は質問ではないけれど、両親の離婚や、父親の単身赴任、祖父母との同居など・・・
子供の精神面、情緒面で影響が及ぼす事柄があれば伝えておきましょう。
小学生という多感な時期
自分ではコントロールのできない大人の事情からストレスをため込んでしまう子も少なくありません。
こうした場合にも、あらかじめ担任の先生の耳に入れておけば色々と取り計らってもらえるはず。
家庭の事情を話すのは気が引けますが、子供の育成という長い目で見ると担任の先生と共有しておいた方がいい場合もあります。
それは聞いちゃダメ!!個人面談でNGな3つの質問
ここからは反対に個人面談で聞くべきでない、NGな質問を見ていきましょう
先生のプライベート
「結婚していますか?」
「お子さんはいらっしゃいますか?」
など、先生のプライベートを根掘り葉掘り聞くような質問はNGです。
話の流れの中で先生から切り出した場合は別ですが、そうでない限りこちらから聞くのは避けた方が無難でしょう。
子供を卑下するような過度な謙遜
子供のことを自慢するのはよくありませんが、極端に謙遜するのもNG。
聞かされる先生も苦笑いする他ありません。
謙遜するときは「ご迷惑をお掛けして申しわけありません」程度にとどめておきましょう。
「〇〇ちゃんってどんな子ですか」~よその子のことを聞く~
よその子のことを聞いても先生は答えてくれません。
うっかり話してしまい、それがお母さんたちに伝わって、本人(そしてそのお母さん)の耳に入ってしまうと大きなトラブルになり兼ねないからです。
ただ、クラスに乱暴する子など問題児がいる場合、
その子が問題児であることを伝えるために、他のお母さん達と口裏を合わせてこの質問をするのは効果的です。
先生からも「これだけ多くの親御さんが相談してくるのだから、○○ちゃんに問題があるのかも」と受け取ってもらえます。
さらに、問題児の親に話を持って行くときにも、他の親御さんからも多数の相談を受けている、と話を持って行きやすくなります。
先生にとっても精神的な後ろ盾になるわけですね。
ただし質問するときは「つかぬことをお伺いしますが・・・」「他所のお子さんのことをお尋ねするのが、マナー違反であることは重々承知のうえですが」
とクッション言葉で前置きするのを忘れずに。
有意義な個人面談にするには?
面談の時間は長くて30分、メインテーマは心づもりを
個人面談を実施する期間は大体1週間前後。
1クラス30人ですと、1日5~6人の親御さんと先生は話すことになります。
使える時間は放課後の2,3時間ですから、お話しできる時間は1人あたり20~30分が限度。
何を話したいか決めておかないと、あっという間に終わってしまいます。
勉強のことや生活リズムのこと、宿題の量や友達関係など・・・
何を重点的に話したいか、1つか2つはテーマを心づもりしておくのがいいでしょう。
あらかじめ連絡帳でテーマを伝えておくのも◎
いじめや不登校などについては、親としては是非とも話しておきたいところ。
もっとも対応には慎重を期する問題ですから、20分や30分の相談では解決できません。
そこで、あらかじめ連絡帳や手紙で話したいことを伝えておくのもうまいやり方です。
ただし、いじめの相談の時には特に慎重に!!
連絡帳で相談するのは避けましょう。
理由についてはこちらをご覧ください。
→連絡帳を書くときの注意点~おさえておきたい6つのポイント~
深刻な問題の時は両親そろって
いじめや先生の指導方法について相談したい場合。
内容によっては学校側が落ち度を認めることを嫌がり、のらりくらりで躱されてしまうことも少なくありません。
少しでも学校の対応に不信感を抱いているのなら、お母様だけでなくお父様にも同伴してもらいましょう。
子供の両親が揃って参加することで、問題解決に対するこちらの本気度が伝わります。
また、学校側に対応を求める場合には
「どういった対策を何時までにしてもらえるのか」
具体的な解決策と期限を約束してもらいましょう。
こちらについても、あらかじめ手紙で要望を伝えておくのが理想的です。
手紙の書き方については、こちらをご覧ください。
→小学校へのクレームの伝え方~きちんと対応してもらうなら このやり方!!~
個人面談の時の服装&立ち振る舞い
服装もコミュニケーションの一部
話題選びだけでなく、服装も個人面談においては重要です。
忙しい仕事の合間を縫って、せっかく先生が用意してくれた時間。
親御さんの服装がだらしないと、それだけで先生もガッカリしてしまいます。
ジャージにサンダルなどは絶対に避けましょう。
基本的にはブラウスにスラックス、足元はパンプスといったセミ・フォーマルが無難です。
もう少しオシャレにしたい方は、パステルカラーのスーツなど、いわゆるカラー・フォーマルでコーディネートしてもいいでしょう。
また、いじめの相談など学校に対応を求めるときはスーツで行くのもいいでしょう。
服装がしっかりしていると、先生にも親御さんが本気であることが伝わります。
あいさつ,話し方にも気を付けて!!
気を付けたいのは服装だけではありません。
話を聞いてくださる先生に不快な印象を与えないために、
香水など匂いの強いものは控えめにしましょう。
ハンカチも持っておくと上品な印象になります。
また、挨拶も忘れてはいけません。
はじめに「いつもお世話になっております」の一言を忘れずに。
こちらから話すときは、先生の目を見てゆっくりハキハキと話しましょう。
また、先生が話しているときに遮るのはNGです。
先生が年下でも、必ず敬語で話すことも忘れずに。
個人面談でおさえておきたい5つの質問と服装、立ち振る舞い~まとめ~
色々書いてきたので、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
- 個人面談は長くて30分。メインテーマは心づもりしてから臨みましょう。
- 勉強や友人関係、普段家では分からない学校での様子は必ず聞きましょう。
- ときには家庭環境も話しましょう。先生が子供の精神面でサポートしてくれるかも
- いじめや登校拒否など・・・話題によっては、先に手紙や連絡帳で知らせておいた方がいいこともあります
- 服装もコミュニケーションの一部。話題によってはスーツを着て行くと、こちらの本気度が伝わります。
個人面談の際には、自分の子供や家庭を良く見せようと背伸びしてしまいがち。
けれど、先生が聞きたい、伝えたいのは子供の本当の姿です。
そのためには、よく見せようとするよりも、ありのままを見せることが重要。
少し恥ずかしくても、気になったことはどんどん話しましょう。
きっと担任の先生もサポートしてくれるはずです。
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