小学校への電話のかけ方~欠席,病欠,忌引きもこれで大丈夫~

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 朝起きたら熱がある。
 身内に突然の不幸があった。
 小学生のお子さんをお持ちの方なら、そんな経験は何度もあるのでは?
 そして、そういう時に限って連絡帳を書く時間もないものです。

 そんなときに慌てずに小学校に連絡するために、
 この記事では小学校に電話する際の会話の流れを座談会形式に、
 そして要領よく用件を伝えるためのコツを紹介します。

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小学校への電話~会話フロー~

 まずは、「子供が突然熱を出して学校にお休みを伝える場合」を例にとって、

 実際の電話口でのやりとりを見てみましょう。

先生に取り次いでもらえた場合

 (電話をかける)
 事務員さん:おはようございます。青葉小学校、事務局です。
 あなた:おはようございます。私、4年1組の桜木由香の母です。担任の大木先生はいらっしゃいますでしょうか?
 事務員さん:大木ですね。少々お待ちください。
     (しばらくして)
 先生:もしもし、お電話代わりました。大木です。
 あなた:おはようございます。いつもお世話になっております。桜木 由佳の母です。
 先生:お世話になっております。
 あなた:由佳のことなんですが、今朝起きると熱があって、本人も喉が痛いと言っております。これから病院で診察を受けたいと思うので、本日は欠席させてください。
 先生:由佳ちゃんは本日は欠席ですね。お大事にどうぞ。
 あなた:よろしくお願いします。失礼いたします。

先生に取り次いでもらえなかった場合

 事務員さん:大木ですね。少々お待ちください。
     (しばらくして)
 事務員さん:申し訳ございません。生憎ですが、大木はただいま席を外しております。
 あなた:左様でございますか。それでは、恐れ入りますが、伝言をお願いできますでしょうか?
 事務員さん:承知いたしました。
 あなた:娘の由佳ですが、今朝から熱があります。本日は病院で診察を受けるため欠席させてもらえるよう、大木先生にお伝えください。
 事務員さん:4年1組の桜木 由佳ちゃんですね。本日は欠席ということで、承知いたしました。大木先生にも伝えておきます。
 あなた:よろしくお願いいたします。失礼します。

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電話はとにかく手短に

 それでなくても小学校の先生は忙しいもの。
 朝の気忙しい時間帯に長々と電話するのはNGです。
 そのためにも>電話の前に用件のメモ書きを作るか、会話のシミュレーションをしておき、短時間で漏れなく伝えられるようにしましょう。

もし電話が10分以上かかりそうなときは・・・

 電話での話が10分以上かかりそうなときは、連絡帳かメールで伝えるのがベター。
 ですが、どうしても電話で話したい場合もありますよね?
 そうした時は、「お忙しいところ恐れ入ります」「お忙しい時に電話してしまいすみません」などと一言断りを入れましょう。
 こうするだけで、先生の印象もグッと良くなり話を聞いてもらい易くなります。

 また、電話する時間帯もポイント。
 急な病欠の場合などは仕方ありませんが、基本は朝は避けた方が無難。
 出来れば昼休みや放課後にかけましょう。
 (といっても、小学校の先生は教材作りや会議で常に忙しいもの。昼休みや放課後であれば遠慮なく電話していいという意味ではありません。)

 これらの時間にかけた場合でも、最初に「お時間よろしいでしょうか?」と一言確認するのがマナー。
 もし断られてしまった場合には、「何時頃でしたら大丈夫ですか?」とアポ取りをしておくと良いでしょう。

逆にこんな時はすぐに小学校に電話を!!

 基本的に小学校に電話していい場合は限られています。
 ですが、事情によってはすぐに連絡した方がいい場合もあります。
 いくつか例を見ていきましょう。

子供が不審者に尾けられた

 子供が知らない人に追いかけられたり、尾けられたりした場合には、すぐに小学校に連絡しましょう。
 この場合、近隣の小学校やPTAによる防犯パトロール隊、さらには地元の警察とも情報を共有しておく必要があるからです。
 電話をするときは、時間、場所、不審者の服装・背格好、状況などを出来るだけ詳しく伝えましょう。

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懇談会やPTAなど、学校行事に遅れそうなとき

 個人面談や父母会などの小学校の行事に遅れそうな場合です。
 このような時は迷わず電話しましょう。
 何の断りもなく遅刻するよりもはるかにマシです(もちろん遅刻しないのが一番いいのですが)。

 また、連絡する際には何時頃に到着できるのかも伝えましょう。

子供が学校で怪我をしてきた(事情を知りたい)

 これはかなり難しい状況です。
 というのも、実は背景にいじめがあったとしても、先生や学校の体質によっては隠蔽されてしまうから。
 
 もしいじめが疑われる場合でも、いきなり電話口で怒鳴るのは絶対にNGです。
 ひとまずは「子供が学校で怪我をしてきたけれど、どういう状況だったのか知りたい」という体で電話をかけましょう。
 この聞き方ならば、用件はあくまで事実確認ですから先生も答えやすいはずです。
 
 答えてくれるまでに不自然に時間がかかるようでしたら、いじめの可能性が出てきます。
 この場合は電話で話しただけでは解決しませんから、先生と個人面談をする、学年主任の先生にも手紙で連絡するなどの対応が必要になるでしょう。
 手紙を書く場合の文面については、こちらを参考にしてください。
 →小学校へのクレームの伝え方~きちんと対応してもらうなら このやり方!!~
 

いじめが疑われるとき~小学校に電話はかけていい?~

 上の場合は、いじめが「疑惑」段階の例でした。
 では、いじめが「確信」できるほど疑いが濃厚な場合はどうすればいいでしょうか?

 結論から言ってしまうと、いじめの疑いが濃厚な場合には電話連絡は避けるのが無難です。
 普通いじめは先生に見つからないように、こっそり行われるもの。
 それが親の目から見ても明らかなほど露骨な場合、事態は相当深刻になっています。
 とすると、電話口で少し話しただけでは解決しません。
 先生からしても、突然電話で込み入った事情を聞かされてもまともな返事はできないでしょう。
 
 「仕事が忙しくて先生に会いに行けない」
 「どうにか電話だけで解決したい」
 そうした場合は、1回目の電話でアポ取り、2回目の電話で本題のいじめについて話すようにしましょう。
 (けれども、できれば直接会って話をするのが一番理想的です)

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小学校への電話のかけ方~まとめ~

 以上、小学校へ電話をかける際の注意点を見てきました。
 長くなったので最後にもう一度、要点をまとめておきましょう。

  • 小学校の先生は忙しいのが当たり前。話が10分以上かかりそうなら電話以外の方法で!!
  • 手短に話すために、事前にメモを用意しておきましょう。
  • 事件・事故など、緊急性のときには迷わず電話をかけましょう
  • いじめなど込み入った事情の時は電話はNG!!アポ取りをして、直接話をするのが理想的です。

 電話が苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、6年間にもわたる小学校生活。
 遅かれ早かれ、病欠などで電話をする機会は必ず巡ってきます。
 けれど、話し方さえ分かっていれば、ちっとも難しいものではありません。
 最初の例文をもう一度ご覧になって、いつでも小学校に電話できるように準備しておきましょう。

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