年の暮れも迫ってくると、頭の片隅をよぎるのは大掃除や年賀状の準備。
それに輪をかけて主婦の負担となるのが、お歳暮です。
贈るにしても、受け取るにしても気を遣うもの。
特に夫の仕事関係となると「自分の仕事の付き合いなら、そっちでなんとかしてよ!!」
と言いたくなりますが、受け取った手前、妻が知らんぷりしているのも体裁が悪いものです。
格式ばっていて、筆をとるのも面倒なお礼状。
ですが格式ばっている分、いくつかのお作法さえ守れば、誰でも簡単に書くことが出来ます。
「気にはなってるんだけど、上手に書ける気がしなくて・・・」
そんな悩みを抱えている世のお母様方のために、
この記事では、そのまま使えるお歳暮のお礼状の例文と、お礼状のお作法を紹介します。
お歳暮のお礼状~コピペOK!!そのまま使える例文~
妻から夫の上司に向けて
さて、本日は思いがけず結構な品をお送りいただき誠にありがとうございます。
常日頃からお世話になりどうしで、その上、このような丁重なお心配りを賜り、主人ともども大変恐縮しております。
心ばかりではございますが、本日お礼の品を送りました。ご笑納ください。
時節柄、くれぐれもお身体を大切になさいまして、よいお年をお迎えください。
末筆ながら、奥様にもよろしくお伝えください。
かしこ
△△ 太郎
代 花子
妻から夫の部下に向けて
さて、本日はご丁寧にもお歳暮の品を賜り、恐縮の限りです。
平素から主人にはお力添えいただいているうえ、このようなお気遣いをいただき感謝の気持ちでいっぱいです。
本日、別便にて心ばかりの品を送らせていただきました。お口に合えば幸いです。
時節柄、ご自愛のほどをお祈り申し上げます。
まずはお礼まで。
かしこ
△△ 太郎
内 花子
これだけは忘れないで!!~お礼状の4つのポイント
お礼状を出す時期は?
お歳暮を贈る時期が、大体12月初旬~12月31日。
お礼状は頂いてから1週間以内に出すのがマナーです。
お歳暮の代表選手と言えば、タオルセットや洗剤、お酒などなど日持ちするもの。
一方で、生菓子やお肉、果ては鍋セットなど足の早いものを送ってくださる方もいます。
そうしたものをお歳暮に選んだ場合、贈った側は「ちゃんと届いたかなぁ?」と気を揉んでいるはず。
お礼状できちんと届いたことを知らせてあげましょう。
感謝の気持ちを伝えるのはもちろん
お礼状は受け取り通知を兼ねているものでもあるのです。
文頭は時候の挨拶から
手紙といえば、「拝啓」「謹啓」「冠省」など、
難しい漢字を使った頭語に、思わず身構えてしまいますよね。
けれどこれ、手紙を書く人が女性なら必要ありません。
(「書いてはいけない!!」という決まりごとがあるわけではありませんから、好みで書いても構いません。
一方で、書かなかったからといって失礼にあたるわけではありません)
それよりも気を遣いたいのが、時候の挨拶。
お歳暮のお礼状は12月に出しますから、
『初冬の候』『寒冷のみぎり』『年の瀬も押し迫ってきました』
といったあたりが、どんな場面でも使える、かしこまった挨拶です。
お互いに気心の知れた相手なら、
『店先に並ぶポインセチアに年の暮れを感じる季節になって参りました』
『○○公園の椿が、今年も綺麗に咲き誇っています』
など、カジュアルな挨拶もいいでしょう。
お礼状の文頭で、グッと心の距離が縮まるといいですね。
差出人名は「代 ○○」
夫の代わりにお礼状を書く場合、差出人である妻の署名は夫の名前の左隣に、
『代 ○○』
『内 ○○』
と書き添えるのが一般的です。
また、受取人は夫の上司や部下にあたる人なら
『主人もよろしくと申しておりました』
『主人も大変恐縮しております』
などと、夫からのお礼の一言も忘れずに。
先方の奥様への気遣いも忘れないで
正直なところ、夫の仕事関係のお礼状を妻が書くのは釈然としないもの。
けれど、贈る側だってそうかもしれません。
お歳暮の差出人が夫の上司や部下であっても、実際にそのお歳暮を選んだのは奥様かもしれません。
そんな奥様を気遣って、お礼状の最後には
『末筆ながら、奥様にもよろしくお伝えください』
などの一文があるといいですね。
差出人はお互いに夫の名前なのに、其の実、やり取りしているのは妻同士。
そう考えると、なんだか可笑しな気もしてきませんか?
お歳暮のお礼状~妻から夫の上司,部下に向けて~まとめ~
色々書いてきましたので、最後にもう一度
お歳暮のお礼状を書く上でのポイントをまとめておきましょう。
- お礼状はお歳暮を受け取ってから1週間以内がマナー
- 女性が書く場合『謹啓』などの頭語はいりません。
- お歳暮を用意してくれたのは奥様かも。先方の奥様への一言も忘れずに
いかがだったでしょうか?
それでなくても大掃除やクリスマス、おせち料理の準備で気忙しい年の暮れ。
「お礼状出しといて」の一言で、自分の仕事関係の付き合いを丸投げしてくる夫には、私も「キーッ(`ε´)」となったりしていました。
けれど、本文にも書いた通り、お歳暮を用意してくれたのも先方の奥様かも!?
そう思うと、お互いに夫の名前を使いながら、女同士でやり取りしている?
妙な連帯感を感じたものです(笑)
毎年贈られてくる、べに花油やコーヒーの詰め合わせを見ながら
「○○さんの奥さん、今年も元気でやってらっしゃるんだな(*^-^)」
あまり肩肘張らずに、ちょっと一息いれるつもりで、
普段お話ししない人と心を通わせられるといいですね(^^)
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