いよいよ始まった夏休み。
子供にとってはプール遊びや夏祭りなど、面白いことが目白押しの季節です。
そんな時期に親にとって怖いのが、盆踊り帰りの「金魚とってきちゃった」の一言
我が家でも息子が小学生の時にとってきて、大慌てした記憶があります。
そんなやんちゃなお子さんをもつ、お母様,お父様のために。
初めてでも安心な金魚の飼育方法をまとめました。
これさえあれば、お子さんが突然金魚を連れて帰ってきても安心です!!(笑)
金魚の飼い方~初心者はこれを揃えよう とりあえず編~
「お母さん。金魚とってきちゃった」
盆踊りから帰ってきた子供が、突然そんなことを言った場合
取り敢えず、大急ぎで必要なものがこちらです。
・水
・塩(コショウなど添加物があるものはNG)
たったこれだけ
これだけですが、細かい注意点がいくつかあります。
ひとつずつ見ていきましょう。
金魚の仮住まい バケツを洗おう
まずはバケツを洗いましょう。
普段、洗車や掃除に使っているバケツだと内側に洗剤が残っていることがあります。
水を張るまえに、よく洗ってください。
次にバケツに水を張ります
が、このとき注意したのがカルキ抜きをすること。
水道水に含まれる塩素は金魚にとって有毒。
呼吸できずに衰弱してしまいます。
カルキ抜きがあれば必ず使ってください。
(といっても、そこまで準備されてるお家でしたらこの記事を読むほど慌てていないはず)
そこでカルキ抜きがない時にオススメしたいのが、シャワーを使った水張り。
お風呂場にバケツを持って行って、出来るだけ高い場所からシャワーで水を入れていきます。
シャワーで水が水滴となることで塩素が抜けやすくなりますし、同時に水の中に酸素を取り込むことができます。
塩水浴用の水を準備しよう
バケツに水を張ったからといって、いきなり金魚を移すのはNGです。
縁日で取ってきた金魚は、病原菌に冒されていることも。
そこで、塩水浴をさせて体に付着している菌を取り除いてあげます。
また、金魚の体液の塩分濃度は約0.5%。
塩水浴には金魚の体調を調える働きもあります。
塩水浴に使う塩水の濃度は0.2%
水1リットルに対して塩2グラムです。
(厳密にいえば水998mlに塩2グラムですが計量が大変ですね。
1リットルに2グラムでも、0.199%ですから、この程度なら誤差のうちです)
金魚を「袋ごと」バケツにつけよう
塩水浴用の水が準備できても、まだ金魚を入れてはいけません。
というのも、袋とバケツの中とでは水温が違うため。
縁日でとってきた金魚は弱っていることが多く、ちょっとした水温の変化で衰弱してしまいます。
そこで、金魚を袋に入れたままバケツの水に浸けます。
こうすることによって、袋の中とバケツの中の水温が等しくなります。
時間は大体30分くらい。
金魚を塩水に慣れさせよう
水温と同じく、塩分濃度の急激な変化も金魚にとっては負担になります。
そこで、少しずつ塩水に慣れてもらうようにします。
やり方は簡単。
金魚の入った袋から、半分ほど水を捨てます。
そこに少しずつバケツに作った塩水を加えてあげるだけ。
30分ほどかけて、袋の上まで塩水でいっぱいになったらOKです。
バケツに金魚を移してあげましょう。
金魚の飼い方~落ち着いたら水槽へ 引っ越し編~
バケツで塩水浴をしてあげて、縁日の夜をしのいだら金魚を迎える準備をしましょう。
飼育するうえで揃えておきたいものをピックアップしました。
水槽は大きめを選ぼう
金魚の数が多ければ多いほど、水槽も大きくする必要があります。
目安は、金魚1匹に対し水が5リットル入るもの。
3匹飼うなら最低15リットルの水が入るものがオススメです。
水槽が大きいほど水質や水温の変化が小さくなるので、水替えの負担にならない限り大きめのものを選ぶようにしましょう。
エアーポンプ
水槽に酸素を送るために必要です。
(水草を浮かべることで、エアーポンプを使わずに飼育する方法もあるようですが、我が家では併用していました。)
金魚が弱っているときは、エアーポンプが空気を吐出するブクブクという音も金魚の負担になります。
金魚の体調が安定するまでは、使用を控えた方がいいでしょう。
金魚のエサ
これは絶対に必要です。
が、エサをあげすぎると水が濁ります。
金魚すくいでとってきてから、2,3日はあげなくても大丈夫です。
バケツで金魚を飼うのは3日くらい。
残念ながら、お別れをしなければいけない金魚も出てくるでしょう。
ですが、この期間を過ぎたら一安心。
水槽に移してあげましょう。
金魚が水面で口をパクパク開けていたり、水面に浮いた泡が消えにくくなったら水替えの時期です。
水槽の隣に、バケツにためたカルキ抜きの済んだ水をしばらく置いて、水温を合わせます。
水槽の水を1/3残し、捨てた分をバケツから補充してください。
初心者が失敗しやすいポイント
初めて金魚を飼う時に失敗しやすいポイントをまとめました。
参考にしていただけたら幸いです。
餌をあげすぎる
水槽の中で優雅に泳ぐ金魚
かまってあげたいばかりにエサをやってしまいがちですが・・・
食べ残しがあると水が汚れてしまいます。
特に飼い始めた頃は、金魚も環境の変化に慣れるので精一杯。
良かれと思ってエサをやることが、かえって寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。
水槽の水の温度変化が激しい
水替えの時はもちろんですが、水槽の設置場所で水温が変化する場合は要注意です。
特に窓際で直射日光が当たる場所などはNG。
金魚にとっての適温は20℃。温度の高低にも強く、5~30℃くらいならば飼育が可能です。
ですが、急激な温度変化は大の苦手。
直射日光の当たる場所に置いておくと、日中と夜間の温度変化で衰弱することもあるので注意が必要です。
(我が家でも水槽を窓際に置いていましたが、レースのカーテンを吊るしていました)
初心者にも簡単 金魚の飼い方~まとめ~
最後にもう一度、初心者さんが金魚を飼う時のポイントと注意点をまとめておきます。
- 水道水は必ずカルキ抜きをしてから使いましょう
- 金魚すくいの金魚は、まずは塩水浴を
- 急激な温度変化は大の苦手!!水温には注意してあげましょう
盆踊りなど縁日の金魚すくいでとってきた金魚は弱っていることが多く、すぐにお別れしなければいけないこともあります。
けれど、最初さえ乗り切れば、長生きすることも珍しくありません。
私のママ友の家では、お嬢さんが幼稚園の年長さんのときにとった金魚が、中学を卒業するまで生きていました。
最後はフナみたいに大きくなっていましたよ。
飼育するのは手もかかりますが、大きくなっていくのを見るのは楽しくもあります。
お子さんと一緒に元気な金魚を育てられるといいですね。
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