カブトムシ~正しい飼育ケースの大きさ~

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 夏休み目前
 小学生の男の子を育てているお母様、お父様なら、カブトムシ狩りに付き合わされることもあるでしょう(笑)

 かくいう私も、息子が小学生の時はその一人でした。
 夏バテの身体にムチ打って、早朝から採りに行くのって、本当に大変ですよね(^_^;)
 けれど、捕まえた時の子供の嬉しそうな顔を見ると、よろこびもひとしお=*^-^*=

 せっかく採ってきた(または買ってきた)カブトムシ
 少しでも長生きさせてあげたいですよね。
 けれど、カブトムシを買う時ってどんな大きさのケースがいいのでしょう?

 単に観察したいだけの方や、ガッツリ育てて産卵までさせたい方もいらっしゃるでしょう。
 そこで、この記事では観賞用や飼育用,産卵用など、パターンの合わせたオススメの飼育ケースを紹介します。

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カブトムシの飼育ケースにも大きさは4種類

 ペットショップなどに売られている専用の飼育ケースの大きさは、メーカーを問わず4種類程度の大きさに分けられます。
 大体のサイズは以下の通り。
 SSが一番小さく、Lにつれて大きくなっていきます。

(単位はmm。サイズは横幅×縦×高さ)
 ・SS 180×110×150
 ・S 240×155×180
 ・M 300×195×230
 ・L 380×210×270


 底の大きさ(ケースの底面積)だけで比較すると、SサイズがB5判のノートくらい。
 MサイズがA4のコピー用紙くらいでしょうか。

 次は、目的別に適切な大きさの飼育ケースを見ていきましょう。

種類別・目的別~適切な大きさの飼育ケース~

国産カブトムシ・観賞用

 森で捕まえてきたり、スーパーで買ってきたり。
 カブトムシの成虫をワンシーズンだけ鑑賞するのが目的なら、飼育サイズのケースはSSで構いません。
 (国産カブトムシなら、オス・メスのペアも、これでこと足ります。
 アトラスオオカブトやヘラクレスオオカブトといった外国産のカブトムシの場合、国産カブトムシより体が大きいので、もう一回り大きいSサイズのケースに一頭飼いがオススメです。

 鑑賞用といっても、少しでも長くカブトムシを楽しむため、最低限のことはしてあげましょう。
 (時々スーパーで、『激安 オス・メスペア 300円!!』なんて値段で、SSサイズのケースにカブトムシと昆虫ゼリーだけゴロンと入れたものが売られていますが・・・
 人間でいえばコンクリート打ちっぱなしの部屋に放り込まれたのと同じです。
 鑑賞用とはいえ、さすがにあんまりな環境です)

 ケースにはホダオガやハスクチップなどを敷いてあげます。
 敷き詰める深さは、カブトムシの体高くらい。国産カブトムシなら4~5センチくらいで十分です。

 また、転倒したときに起き上れるように止まり木も入れてあげるといいでしょう。

 自然の環境を再現しようとして、手近な朽木や腐葉土を入れるのはNG!!
 腐葉土にはダニが潜んでいたり、また朽ち木にはカビがついていることがあるからです。

 あとは、カブトムシのエサとなる昆虫ゼリーを入れてあげればOKです。

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国産カブトムシ・飼育,産卵用

 鑑賞だけでなく、しばらく飼育するなら、カブトムシにとって住みよい環境を作ってあげることが大切です。
 国産カブトムシの場合、一頭飼いでもSサイズのケースを選びましょう。

 用意してあげるものは、鑑賞用として買う場合と基本的に一緒です。
 ただし、ホダオガやハスクチップはケースの底から7~10センチの高さまで敷き詰めましょう。
 カブトムシが潜って休むためです。
 潜っている間は観察できませんが、これも長生きしてもらうため。
 カブトムシが地表に出てくるのを気長に待ちましょう。

 また、カブトムシにとっての適温は25~30℃。
 湿度も高めが好きです。
 人間なら「蒸し暑いなぁ」と感じる気候が、カブトムシにとってのベストな条件。
 霧吹きを用意して、ケースの中を湿らせてあげるといいでしょう。
 (水道水に含まれる塩素でカブトムシが弱ってしまうこともあります。
 霧吹きに使う水はしばらく日向に放置して、塩素抜きしたものがオススメです。)

 産卵させる場合、ケースはLサイズ以上。
 ケースの中には発酵マットを敷き詰めましょう。
 深さは最低でも10センチです。

 カブトムシのメスは、一匹で数十個~100個程度の卵を数日かけて産卵します。
 これは、広範囲に産卵して、モグラなどによる幼虫の全滅を防ぐため。
 また、鳥などの動物による捕食を防ぐためにも、10センチ程度の深さが必要になります。
 これらの条件が調わないと、産卵自体を止めてしまうことがあるので十分注意しましょう。

 

実はアレが最適!!オススメのカブトムシ飼育ケース

 私も息子が小学生の時に、一緒に育てていました。
 そんな経験からお勧めしたい飼育ケースは、プラスチック製の衣装ケースです。

 カブトムシをオス,メスペアで飼うなら、専用のケースより値段も安め。
 また蓋もロックできるので逃げ出す心配もありません。
 さらに、成虫が産卵を終え、今度は幼虫を育てる場合
 幼虫1匹当たりの生育に必要な面積は10×10cm程度ですが、底面積の広い衣装ケースなら、これも確保できます。
 意外と地味ですが、持ち上げるための取っ手がついているのも専用ケースよりオススメできるポイントです。

 産卵、さらには幼虫の飼育もしたい方は、衣装ケースも探してみるといいでしょう。

カブトムシ~正しい大きさの飼育ケースの選び方~

 色々書いてきたので、最後にもう一度
 カブトムシを飼育する場合の、正しい大きさの飼育ケースを選ぶポイントをおさらいしておきましょう。

  • メーカーを問わず、飼育ケースの大きさは大きく分けて4種類
  • 鑑賞用ならSSでOK
  • 飼育用なら最低でもSサイズを
  • 産卵させる場合は、必ず「発酵マット」を敷きましょう
  • 衣装ケースは名飼育ケースです(笑)

 カブトムシの成虫の寿命は1~3か月。
 少しで長生きできるように、カブトムシにとって過ごしやすい環境を作ってあげましょう。
 お子さんと一緒に育てたら、最高の夏休みの思い出作りにもなりますね。

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