様々な料理で薬味として使われるわさび。
主役となることはありませんが、立派な名脇役です。
そんなわさびには、猛暑を乗り切るための、隠れた栄養成分がありました。
番組で放送された、正しいわさびの食べ方を紹介します。
目次
わさびの豆知識
わさびを食べる目安量
わさびの理想的な1日の摂取量は5g。
小さじ1杯くらいです。
栄養をそのままに、わさびの辛みを抑えるには?
わさびの辛みを抑えるのに、混ぜるといいのがマヨネーズ。
マヨネーズの油によってコーティングされるので、辛みを感じにくくなります。
ちなみに、有効成分の6メチルの働きを阻害することはないそうです。
特にオススメなのが、サーモンのわさびマヨがけ。
サーモンに含まれるEPA,DHAがと合わせて、血流を改善する効果が期待できます。
お刺身を食べるときの正しい わさびの食べ方は
お刺身の上にのせて食べる方
お醤油に溶いてから、お刺身につける方
お刺身を食べるときの わさびの食べ方は人それぞれです。
医学的に正しいのは、お刺身にのせて食べる食べ方です。
これは、有効成分の6メチルが水溶性のため。
お醤油に溶かしてしまうと、摂取できる量が減ってしまうからです。
より良いわさび料理は?
わさびに含まれる6メチルは熱に弱い物質。
熱が加わると揮発してしまいます。
加熱する料理には向かないので、例えばお茶漬けにする場合は、
わさび茶漬けよりも冷やしわさび茶漬けがオススメです。
また、わさびをのせた冷奴とわさび漬けなら、わさび漬けが良いそうです。
これは、酒粕の酵素と一緒に摂ることで、6メチルの吸収率がアップするからです。
猛暑を乗り切るのに、特におすすめのレシピが、わさびイカ納豆
イカには疲労回復、肝臓の活性化を助けてくれるタウリンが含まれています。
また、納豆に含まれるナットウキナーゼは血栓を溶かすのに効果的です。
わさびの正しいすりおろし方は
わさびは茎のついている方からすりおろすのが、正しいすり下ろし方。
これは茎の方に6メチルが豊富に含まれているからです。
大根の葉を取るのと同じように、茎を切り落としてすりおろすのが正解です。
チューブわさびの賢い使い方
家庭で使うことが多いのは、本わさびよりもチューブわさび。
チューブのわさびにも、本わさびは含まれていますが、その量は製品によってまちまち。
ですが、パッケージに本わさびの含有量を見分ける手掛かりがありました。
ポイントはパッケージにある「本わさび使用」の表記。
「本わさび使用」と表記できるのは、本わさびを50%以上使用している商品だけ。
50%未満の商品については「本わさび入り」と表記しなくてはいけません。
さらに原材料名の表記もポイントの一つ。
原材料名は、使用量の多い順に記載しなくてはいけません。
原材料名に、本わさびが上位に表記されている商品ほど、含有量が多くなります。
血流を改善、血管を守る わさびの栄養成分
血流の改善、血管を守ってくれる、わさびの栄養成分が、6メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートです。
なんだか早口言葉みたいな名称ですね(^_^;)
一応、6-MSITCという略称もあります。こちらもちょっと長い気がします(・・;)
夏になると、発汗により体内の水分が不足しがち。
血液がドロドロになり血流が悪くなります。
酷いと血栓ができて、毛細血管が詰まり脳卒中などの危険な症状を引き起こしてしまうことも。
血液中には血液を固めようとする酵素があります。
わさびに含まれる6メチルには、その酵素の活動を阻止する働きがあります。
こう聞くと、今度はケガをした時に血が止まらなくなるのでは?と心配になりますが、
わさびは、あくまで食べ物。
薬ではないので、体内に長時間溜まることもないため心配はいらないそうです。
肝臓を老けさせない、わさびのパワー
枝豆は肝臓が老廃物を排出する力をアップしてくれました。
一方わさびには、肝臓の有害物質を解毒する力をアップしてくれる働きがあります。
その効果は、玉ねぎや春菊、ニンニクなどを上回るほど。
食中毒を防ぐ、わさびの力
夏場に特に怖いのが、O157などの細菌性食中毒。
1年のうちでも最も多いのが8月です。
これは高温多湿で食べ物が傷みやすことに加え、夏バテも原因のひとつ。
免疫力が下がることで食中毒のリスクが上がってしまうわけです。
食中毒を防いでくれる、わさびの有効成分がアリルイソチオシアネート。
わさびの辛み成分です。
アリルイソチオシアネートは常温で気体になりやすい物質。
お弁当にわさびを入れるといいのも、揮発することでお弁当全体に抗菌作用が働くからです。
ちなみに、わさびを入れる場所はお弁当箱のどこでも構いません。
ポイントは必ず蓋を閉じて密閉することです。
わさびで血流改善、肝機能アップ、食中毒予防~まとめ~
番組で紹介されたとおり、わさびは食品の中でも主役になることのない脇役。
ですが、単なる薬味ではなく夏場には嬉しい様々な効果を持っていました。
毎日小さじ1杯食べて、猛暑を乗り切りたいですね。
![]() 【久世福商店】わさび粗おろし100g【冷蔵品】
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