強い日差しに汗ばむこの季節。
実は脳梗塞が急増する時期でもあります。
理由は主に2つ。
一つは脱水
脱水によって水分が奪われ血液はドロドロに、
血の塊である血栓ができて血管が詰まります。
もう一つは、血圧。
外は暑く、室内は冷房が効いて寒いことも。
寒暖差による血圧の乱高下で血管がダメージを受けてしまいます。
番組で紹介された、夏の暑さでダメージを受けた血管を若返らせ、血圧を正常に保つための食材を紹介します。
納豆が血栓を溶かす!?
倉敷芸術科学大学 名誉教授の須見洋行先生によると、
納豆のネバネバに含まれるナットウキナーゼは血栓を溶かす能力の高い成分です。
人の死因の1/3は、血栓症か血液の巡りが悪くなることが発端。
これを防いでくれるのがナットウキナーゼです。
血栓とは、高血圧などで傷ついた血管を治すかさぶたのこと。
この血栓が血管からはがれて詰まると、心筋梗塞や脳梗塞の原因になります。
研究では、納豆を1週間に1パック程食べる人は、食べない人と比べて血栓による脳卒中の死亡リスクが32%低かったそうです。
予防に効くのはナットウキナーゼだけ。
現存する薬は、全て症状が出てからの治療薬です。
このナットウキナーゼの効果を最大限に高めるには、納豆の食べ方と時間にポイントがありました。
ナットウキナーゼを活かす。上手な納豆の食べ方
熱々のご飯に納豆をかける。
定番の食べ方ですが、実はNGです。
とういのも炊き立ての熱々ご飯だと、ナットウキナーゼが壊れて菌が効力を失ってしまうため。
日本内科学会医師の石原新菜先生によると、
上限の目安は、およそ70℃。
炊き立てのご飯は約80℃だからナットウキナーゼが壊れてしまいます。
同じ理由から納豆チャーハンやカレーのトッピングとして食べるのもダメ。
効果的な食べ方は、そのまま食べること。
または、蕎麦など冷たいものにかけるのがベター。
炊き立てのご飯でも炊飯器を開けて、しゃもじで掻き混ぜると20~30℃温度が下がります。
お茶碗によそうときにほぐすと、大体50℃以下になるとのこと。
ご飯と一緒に食べるときは、ちょっとした工夫が必要です。
また、ナットウキナーゼの効果を最大限に引き出すには、
冷蔵庫から取り出してすぐに食べるのでなく、常温で20分放置するのがコツ。
常温でナットウキナーゼが活性化するからです。
ナットウキナーゼを活かす。納豆を食べるオススメの時間帯
血栓ができやすいのは寝ている間。
納豆は夜食べるのがオススメです。
ナットウキナーゼは食後4時間で効果を発揮し始め、その効果は8時間程度続くといわれています。
夜7時に納豆を食べると、11時ごろから効果が出始め、寝ている間、翌朝の7時まで効果を得られます。
睡眠中は寝汗で水分が失われやすく血栓ができやすい状態。
血栓対策のためにも、納豆は夜食べるのがオススメです。
納豆に○○を混ぜて血圧改善効果UP
納豆に加えたい調味料が酢。
酢に含まれる酢酸が血圧の上昇を防ぎ、納豆と酢のダブルの働きで血管を若返らせてくれます。
作り方は納豆1パックに対して、酢を小さじ2杯。
掻き混ぜてメレンゲのように、ふわとろ感が出たら食べごろです。
また、卵を入れるのも構いませんが、ポイントは卵黄だけ入れること。
卵白を入れると、納豆に含まれるビタミンBの一種であるビオチンの吸収阻害が起きてしまうためです。
他にもオススメなのが、オリーブオイル。
オリーブオイル自体にもコレステロールバランスを改善する働きがあり、抗酸化物質も含まれています。
お腹の調子を調えて、便秘を改善してくれる効果も期待できるとか。
番組内で検査を受けた、俳優の嶋大輔さん。
当初の血圧は158/111、体重は106kg。
2週間の酢納豆生活で、血圧は上が110に下がりました。
血圧や脳梗塞が不安な方は、日々の食生活に取り入れてみては?