冬だけでなく、夏の夜にも増加するといわれる心筋梗塞。
また、心筋梗塞以外にも夏血栓や脱水症状など、
夏場は日常生活での様々な場面に病気のリスクが潜んでいました。
この記事では、番組で放送された心筋梗塞に効果的なマグネシウムを紹介するとともに、
夏場の病気を予防するための、本医科大学教授 横田 裕行 先生のコメントを紹介します。
目次
時間帯別~夏場の生活に潜む危険
夏の朝の危険~朝食の飲み物には麦茶を~
コーヒーとトースト。
ありがちな朝食メニューですが、夏の朝には、これだけではNGです。
コーヒーや緑茶に含まれるカフェインは利尿作用が高く、脱水症状を引き起こす危険があります。
夏の朝は、麦茶などのミネラルが含まれた飲み物も一緒に飲むのが理想的です。
脱水症状に早く気付くためのポイントは、就寝前と起床後の体重の変化。
夜寝る前と、朝起きた時とで体重を比較して、体重が1%以上減っていたら脱水症状の疑いがあります。
脱水症状を放っておくと臓器不全など命に関わる場合もあるので、注意が必要です。
寝室の温度を下げたり、寝る前にコップ1杯の水を飲むのが効果的です。
ちなみに脱水症状を起こしやすいのは筋肉が少ない人。
筋肉は約75%が水分で出来ています。
そのため、筋肉は体内の水分を蓄える貯水槽の役割を果たしています。
筋肉が少ないと、体内に保持できる水分の量が少なくなるため脱水症状を起こしやすくなってしまうというわけです。
夏の昼の危険~30分に一度身体を動かそう~
長時間座ることで急増するのが夏血栓。
血中の水分が減り、血液がドロドロになりがちな夏は特に注意が必要です。
ひどいと脳梗塞を引き起こしてしまうことも。
これを防止するためにも、30分に一度立ち上がって踵の上げ下げをしたり、
足踏みをして下半身の血流を促すのが効果的です。
夏の夜の危険~心筋梗塞~
日差しがきつく、猛暑の夏。
日中は熱中症を避けるために家やオフィスなど屋内にこもりがちですが、
これが心筋梗塞のリスクを高めてしまう間違い。
心筋梗塞の発症を抑えてくれる効果が期待できるのが、ビタミンD。
ビタミンDは日光を浴びることによって体内で生成されます。
暑いからといって日中に日光を浴びないと、その日の夜に心筋梗塞を引き起こすリスクを高めてしまうそうです。
最低でも1日3分は日光を浴びるのが理想的。
ただし、目に紫外線を受けると、白内障のリスクも高まります。
→白内障の予防には?~酢納豆で老眼対策~
必ず、帽子,サングラスで紫外線対策をしてから外出しましょう。
心筋梗塞に効果的なマグネシウム
国立がん研究センターが2017年9月に発表した、心筋梗塞に効果的な栄養素。
それがマグネシウムです。
豆腐や海藻に多く含まれるマグネシウムが、動脈硬化,高血圧を予防。
心筋梗塞をはじめとする心疾患になるリスクを、約30%低減してくれます。
マグネシウムを摂取する際には、豆腐や海藻などとともに、
ビタミンDを多く含むサケ、血液循環を改善させるゴマを食べると、より効果的です。
隣の人が心筋梗塞で倒れたら?~一番最初にやるべきこと~
どんなに気を付けていても、突然襲い掛かってくるのが心筋梗塞などの血管の病気。
街中やオフィスなどで、隣にいる人意識を失って突然倒れた場合、真っ先にすべきことは何でしょうか?
横田先生曰く、正解は周囲に助けを呼ぶこと。
助けを呼ぶタイミングも重要です。
要救助者を安全なところに移動。意識の有無を確認して、次に助けを求めるのが正しい手順です。
意識を失った人の介助は、きわめて困難です。
救急車への連絡や、道路の安全確保など、やることは膨大です。
周囲に助けを求めて、出来る限り一人でやらないようにすることが重要だそうです。