皇居ランは身体に悪い!?専門家が語る3つの理由~林先生が驚く 初耳学  10月7日~


 様々な雑誌で特集が組まれるジョギンング。
 なかでも人気があるのが、皇居の周りを走る皇居ラン。
 現在では、1日1万人以上の人が楽しんでいるという統計もあるそうです。

 都会の真ん中でありながら信号もなく、緑も楽しめる皇居ラン。
 そんな皇居ランに、「実は体に悪影響」という見解がありました。

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皇居ランが身体に悪い!?専門家が語る3つの理由

 皇居ランが体に悪影響とされる理由は主に3つ
 番組で放送された、福岡大学スポーツ科学部 柿山 哲治 教授のコメントをみていきましょう。

理由1:皇居周辺は交通量が多い

 交通量が多いため、交通事故につながる・・・というわけではありません。
 問題になるのは排気ガス。
 排気ガスが多いところでランニングをすると、体の細胞に悪い影響が出ます。

 研究によると、緑に囲まれたグラウンドと皇居周りを5キロ走った場合、
 それぞれのランニング直後の血液を検査すると、皇居周回コースの方が活性酸素が体内で大量に発生していたというのです。
 排気ガスが多い環境でジョギングすることが、その原因でした。

理由2:「同じ方向に走る」皇居ランのルール

 皇居周りの道路は、路肩が傾いています。
 (どうやら、水はけを良くするために、このような設計になっているようです)
 そのため、一方向だけに長時間走り続けると、左右の脚にかかる負担が異なるため、ランニング障害や歩行障害を起こすことも。

理由3:過度なジョギングは心臓病を招く

 常に心臓に負担を与え続けると、病気を引き起こす可能性もあります。
 アメリカでの研究によれば、1週間に48キロ以上走る走る人は、心臓病に罹患するリスクが高くなるそうです。
 皇居ランに換算すると、1日2周を5日走るランナーは要注意ということでした。

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昔ながらの腹筋は意味がない!?

 膝を立てて仰向けに寝そべり、上体を起こす腹筋運動(シフトアップなんて呼ばれています)。
 「腹筋運動」と聞けば誰もがイメージするトレーニングですが、ウエストの引き締めや筋力アップにはあまり効果が期待できないというのです。

 ボディメイクトレーナーのおぜきとしあき さんによれば、一般の腹筋運動で鍛えられるのは、身体の表面にある腹直筋。
 お腹の外側にある筋肉なので、お腹自体の引き締め効果は期待できません。
 鍛えれば鍛えるほど厚みが出てしまうため、外見的にはかえってお腹が出ているように見えてしまうこともあるんだとか。
 また、運動に際して股関節など、他の筋肉を使ってしまうために、腹筋自体の筋力アップにも効果的ではありません。

 最近では、アメリカでは陸軍で体力テストで「昔ながらの腹筋」の廃止が決定されました。
 また、箱根駅伝で連覇を達成した青山学院大学では、昔ながらの腹筋を止めてから、成績が伸びたそうです。

 腹筋運動で本来鍛えるべきは、インナーマッスルと呼ばれる腹横筋。
 腹横筋はコルセットのような役割があるため、鍛えるとウエストの引き締まりお腹が凹みます。
 また、体幹が鍛えられ運動能力もアップ。
 では、腹横筋はどうすれば鍛えられるのでしょうか?
 
 番組で、日本筋力トレーニング推奨協会 佐藤 健一 代表理事が紹介された、腹筋トレーニングがこちら

 腹横筋を鍛える正しい腹筋
 ①.床に軽く膝を曲げた状態で座り、背筋を伸ばして手を真上に伸ばします。
 ②.息を吐きながらお腹を凹まし、身体をCの字に丸めていきます。
 ③.そのまま太ももの後ろ側に手を回し、身体を抱え込むようにします。
 ④.この状態から息を吸い込み、手を伸ばして元の状態に戻していきます。
 ⑤.この状態で、股関節を支点に体を前後に倒します。

 この動きを、1日10回やるだけで、腹横筋が鍛えられ、ウエストが引き締まるそうです。

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BMIは金儲けのために一人の男が考えた適当な数値!?

 身長と体重から算出される肥満度をあらわす体格指数BMI。
 いまや世界中で使われている、健康状態を測るためのバロメーターです。

 ですが、この数値に医学的根拠がないとする説が最近発表されました。
 この説が書かれているのが『世界を変えた14の密約』
 イギリス人ジャーナリストのジャック・ペレッティさんの著書です。

 15年にわたる、100人以上の関係者へインタビューしたところ、
 BMIは「金儲けのために1人の男が広めた適当な数値」と判明したというのです。
 一体どういうことなのでしょうか?

 ペレッティ氏によれば、そもそもBMIは医学的な裏付けは何もない数値。
 1835年にベルギーの数学者、アドルフ・ケトレーが統計手法を導入して提案した数値ですが、
 BMIは筋肉量や脂肪量を全く無視した数値であり、実際にケトレー本人も「肥満度を算出するには曖昧」と語るほどでした。

 そんなBMIがこれほど広まるきっかけとなったのが、1945年のアメリカ ニューヨーク。
 大手保険会社 メトロポリタン生命の統計担当だった、ルイ・ダブリン氏の企みでした。
 
 ある日、保険の顧客リストに目を走らせていたダブリンは「体重が重い人は、保険料の支払額が大きい傾向にあること」に気付きました。
 そこから、ダブリンは「太っている人が増えれば、もっと稼げる」と思い至ります。
 といっても、多くの人を食べさせて太らせることは現実的ではありません。
 そこでダブリンが考えた手法が、「標準」に分類されている人を「肥満」に分類するという方法。
 これを裏付けるために引っ張り出されたのが、BMIでした。

 当時、BMIはほとんどの人が知らない指標。
 なるべく多くの人を、明確に肥満と定義づけることで、保険料をより多く払わせるために使われたというわけでした。
 実際には、それまで「標準」と分類されていた半数のアメリカ人が「肥満」に分類されてしまったというから驚きですね。

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