7月、埼玉県熊谷市で国内史上最高の41.1℃を観測しました。
7月16~22日の間に熱中症で救急搬送された人の数は2万2647人。
熱中症を発症するのは暑い屋外や運動した後だけに限ったことではありません。
昨年、熱中症で救急搬送された人の割合が最も高かったのが住居内(37.5%)
番組で放送された、やってしまいがちな3つの間違いを紹介します。
対策1~エアコン28℃の温度設定は間違い!?~
「エアコンの温度設定は28℃で」数年前には色々な場所で見かけた省エネのスローガン。
ですが、呼吸器内科の大谷 義夫先生によれば、28℃は熱中症の警戒ライン。
28℃の室内では、じっとしていても汗をかきますから脱水になる可能性があります。
成人の場合、28℃湿度50%の屋内で静かに過ごしていても、1時間当たり100mlの汗をかいています。
100mlといえばコップ半分程度。
汗をかいているという自覚がなくても、こまめな水分補給が必要です。
熱中症にならないためには、室温25~27℃
湿度は50%が目安です。
対策2~扇風機の風を直接浴び続けると突然死に・・・~
風に当たると、身体の表面から熱が逃げます。
そのとき、水分も奪われるので、扇風機の風を30~40分以上直接浴び続けることは脱水症状を招く危険があります。
脱水状態になると血液がドロドロになるため、突然死を招くリスクが増加します。
長時間の扇風機の使用には注意が必要です。
対策3~家の2階で寝るのはNG~
夏場は日中の強烈な日差しを、住宅の屋根が吸収します。
そのため、1階よりも2階の方が気温が上がってしまいがち。
この現象はマンションでも同様。
マンションの最上階は日差しで天井が暑くなるため、1階や中層階と比べて全時間帯で1℃程度暑くなります。
熱中症対策~やってはいけない3つの間違い~まとめ
症状が熱中症と似ていて怖いのが夏血栓。
脱水によって血液がドロドロになると血栓ができやすくなります。
それによって脳梗塞や心筋梗塞、肺塞栓の危険が高まります。
夏血栓の初期症状は食欲低下やだるさ、めまいが初期症状のため見落とされがち。
まっすぐ歩けなかったら要注意!!
脳梗塞の可能性もあります。
また、胸が痛む場合は心筋梗塞の疑いもあります。
自分の身体が脱水症状を起こしているか?、簡単なセルフチェック方法がこちら
まず、手の甲の皮膚をもう片方の手で摘まみあげます。
パッと手を放して、2秒以内に皮膚が元に戻らなければ、脱水の可能性があります。
特に、高齢者の場合、喉の渇きを感じにくくなります。
喉が渇いていなくても、2,3時間にコップ1杯程度の水分補給が良いそうです。