お肉やチョコレート
疲れているときに食べたくなりますが、逆に疲労を増幅させてしまうことも。
さらには、疲労をため込むと老化も進む可能性が・・・
この記事では、『最高の疲労回復法』の著者 杉岡 充爾 先生が教える間違った疲労回復食と、乳腺外科・整形外科の南雲 吉則先生が番組で解説された疲れない食事法を紹介します。
疲労回復のポイント ホルモンタンク
杉岡先生が疲労回復を語るうえで強調されているのがホルモンタンク。
腎臓の上にある小さな臓器、副腎のことです。
副腎の大きさはミニトマトくらい。
小さな臓器ですが、副腎には疲れをとるホルモンが蓄えられています。
ホルモンは夜間に寝ているときに分泌され、朝起きた時には疲れが解消されるという仕組みです。
ただし、間違った疲労回復法をとっているとホルモンが無駄遣いされて疲れがとれなくなってしまいます。
その疲労回復法、間違っているかも!?
良かれと思ってやっている我流の疲労回復法。
実は間違っているだけでなく、かえって疲労をため込んでいるかもしれません。
一つづつ見ていきましょう。
疲れた時は焼肉
疲れた時にはガッツリと焼肉!!
ですが、これは間違い。
高温で肉を焼くと焦げ目がつきます。
この焦げ目にはAGEという物質が出来上がります。
AGEはたんぱく質と糖が結合した物質で、老化を加速させてしまいます。
これを体が疲れているときに食べると、身体が酸化してしまい、余計に疲労がとれません。
そこで、疲労回復にオススメの肉料理が、しゃぶしゃぶ。
肉を焼かないので高温にならず、AGEもできません。
特に疲労回復に効果のあるビタミンB1が豊富な豚肉が良いそうです。
さらに、豚しゃぶと一緒に食べたいのがブロッコリースプラウト。
体が疲れてくると酸化してくるので、抗酸化作用のある野菜と食べるのが効果的です。
仕事疲れにチョコレート
仕事で疲れた時には甘いものが欲しくなりますよね。
ですが、甘いチョコレートが疲労回復に効く、というのは間違いだそうです。
糖分を摂ると血糖値が上がります。
すると、身体は血糖値を下げるためにインスリンを分泌します。
この血糖値が乱高下が、副腎に負担をかけてしまいます。
疲れを感じた時におすすめのおやつがブルーベリー。
フルーツの中でもブルーベリーは糖分が少なく抗酸化作用が強いのが特徴。
疲れの解消や老化予防が期待できます。
一回のおやつには、手の平1杯分が適量です。
疲れた時のコーヒー
疲れた時には眠気覚ましにコーヒー。
実はこれもNGだそうです。
コーヒーの中に含まれるカフェインで脳からドーパミンが分泌されます。
そのため一時的に疲労感は減りますが、疲労自体が消えるわけではありません。
かえって疲れが溜まる原因になることもあります。
ただし、杉岡先生もコーヒーを飲むこと自体を否定されているわけではありません。
疲れているのに、仕事を休めないので気合を入れるためにコーヒを飲む、というのが悪い飲み方だそうです。
逆に、休憩中などホッとしたい時にコーヒーを飲むのは良い飲み方です。
疲れない食事法
疲れたからお酒を飲む、疲れたからたくさん食べるのかえって体に負担がかかります。
南雲先生が疲れを感じた時は、1日1食で胃腸を休めるようにしているそうです。
また、胃腸の疲れをとるのにおすすめなのが、かつお出汁。
塩や醤油などの調味料を入れないのがポイントです。