食後の短時間だけ、血糖値が異常に上昇する血糖値スパイク。
放置すると、2型糖尿病やガン、認知症、突然死のリスクまで高めてしまう怖い症状です。
最新の調査では、1400万人以上が発症しているといわれる血糖値スパイク。
その予防には、マイタケに効果があると分かってきたそうです。
この記事では、マイタケが持つ2つのパワーと、効果的な食べ方を、循環器科の 池谷 敏郎 先生のコメントとともに紹介します。
目次
そもそも血糖値スパイクって?
食事前の血糖値は正常でも、食べた後に急激に血糖値が上昇する症状。
(目安としては140以上です)
これが血糖値スパイクです。
心筋梗塞や脳梗塞、腎臓病など様々な疾患を招くといわれています。
内科の森田 豊 先生によると、これまでは空腹時の血糖値が高くなければ大丈夫と言われていましたが、最近、血糖値スパイクの危険性が指摘されるようになってきたそうです。
血糖値スパイクの怖いところは健康診断では分からないところ。
健康診断の多くは空腹時に血糖値を計りますから、血糖値スパイクを見逃してしまうことがあります。
空腹時の血糖値が正常値だからといって、安心はできません。
この血糖値スパイクの予防に効果が期待できるのがマイタケ。
マイタケには、食後の血糖値の急上昇を抑える、2つの秘密がありました。
血糖値スパイクに効く~マイタケがもつ、2つのすごいパワー
加熱調理に強いマイタケ
管理栄養士 足立香代子 先生によると
マイタケには食物繊維が豊富。
食物繊維が多い食材は、糖の吸収を緩やかにし、食後の血糖値の急上昇を防いでくれます。
けれど、同じキノコ類で比較すると、食物繊維の含有量はシイタケ,エノキ,ブナシメジに続いてマイタケは4位。
とびぬけて食物繊維が多いわけではありません。
それにも関わらず、マイタケが血糖値スパイクの予防に効果的なのは、マイタケに含まれる栄養素が、加熱調理に強いためです。
マイタケに多く含まれる、カリウム、ビタミンD、食物繊維はどれも熱に強い栄養素です。
炭水化物消化酵素の働きも抑制します
マイタケは炭水化物消化酵素の働きを抑える効果もあります。
唾液や小腸に存在する炭水化物消化酵素は、炭水化物をブドウ糖に分解します。
このブドウ糖が血管に吸収されることで血糖値が上昇します。
マイタケは炭水化物が等に変化するのを抑え、そのまま体外へ排出してくれるので血糖値が上がりにくいというわけです。
実はこの効果、糖尿病の治療薬とほとんど同じ働きだそうです。
薬になっているような成分を、マイタケは持っているんですね。
調理しても栄養素が壊れにくい
炭水化物の消化を抑える
この2つが、マイタケの持つ血糖値スパイクを抑える秘密でした。
血糖値スパイクを引き起こす食生活
血糖値スパイクを引き超す原因の一つが、揚げ物の衣。
油自体には糖質はほとんど含まれていないので、油ものは血糖値が上昇しにくいと考えられているそうです。
ところが、揚げ物の衣になる小麦粉やパン粉には糖質が多く含まれています。
そのため、食べ過ぎると血糖値が上がってしまいます。
一般的なとんかつに含まれてパン粉の量は、食パン1/4切れと同じくらい。
意外と炭水化物を摂っていたんですね。
さらに、気を付けたいのがソース。
ソースには砂糖やブドウ糖果糖が多く含まれています。
マイタケを食べる、おすすめのタイミング
血糖値スパイクの予防に効果的なマイタケ。
食べ方にもコツがありました。
それは食前にマイタケを食べること。
といっても、マイタケの効果はかなり長続きします。
一度マイタケを食べておくと、その次の食事をとるときまで血糖値を抑える働きが続いてくれます。
朝、マイタケを食べておけば、昼食の血糖値抑制も期待できるというわけですね。
この効果はセカンドミール効果と呼ばれています。
マイタケに含まれるβグルカン(水溶性の食物繊維です)は腸の中で糖の吸収を緩やかにし、また糖の分解自体も遅らせてくれます。
結果として、糖が血液の中になかなか入らず、血糖値の上昇も緩やかになります。
ダイエットにも効果的なマイタケ茶
7月26日に放送された『得する人損する人』では、俳優市原隼人さんの奥様の向山志穂さんがマイタケ茶を使ったダイエットに挑戦されていました。
結果は、3週間で-3.2キロ、お腹回りは-8.5cmの減量に成功!!
マイタケには、脂肪分解効果があるといわれるMXフラクションも豊富に含まれています。
マイタケ茶の詳しい作り方、飲み方についてはこちらをご覧ください。
→マイタケを○○して飲むと 脂肪分解効果が倍増