「ご飯を食べた後に眠くなるのは血糖値が上がるから?」
「毛が薄くなったのは血糖値が原因?」
この記事では、そんな疑問に対する、プロの答え
そして、血糖値を上げてしまう生活習慣と、血糖値を下げるコツを紹介したいと思います。
目次
実は医師の間でも見解が分かれている!?
番組に出演された医師団7名のうち、4名は血糖値と抜け毛の関係を肯定。
残る3名は否定(または、「現段階の研究では分からない」という立場)されていました。
番組内で「薄毛」とからかわれいていた大谷 義夫 先生、
先生ご自身の血糖値は高くないそうです。
ただ、薄毛と重症糖尿病との間に関係があるかもしれない、というご意見でした。
これを裏付けるようなご意見が、産婦人科の丸田 佳奈 先生。
一般的に血糖値が上がると、目や末梢神経、腎臓の病気を発症します。
人体の中でも、これらはすべて細い血管が通っている臓器。
同様に、髪の毛に栄養を送っているのも細い血管。
そのため、そこに障害が生じると栄養が届かなくなり、抜け毛が発生する可能性がある、という見解でした。
一方で、消化器内科の大竹 真一郎先生は血糖値と薄毛との関係性には否定的。
ギリギリで薄毛に耐えているような状態の時、血糖値が上がると薄毛が進行する可能性については指摘されましたが、
根本的には薄毛と血糖値にはあまり関係がない、とする見解でした。
頭髪の専門家は?
AGAヘアクリニック院長水島豪太 先生によると、様々な論文の中で、糖尿病や肥満、AGAと呼ばれる男性型の脱毛症との関連性は、極めて高いといわれているそうです。
血糖値が高い人は、将来薄毛になる可能性があります。
理由は大きく分けて2つ。
一つ目の理由は、毛根自体への栄養が少なくなってしまうため毛が細くなったり抜けたりするというもの。
もう一つが、血糖値の上昇に伴う男性ホルモンの分泌。
血糖値が上がるとインスリンが分泌され、これに伴い男性ホルモンも上昇します。
これによって髪の太さや量に影響が表れ、抜け毛が進行してしまうわけです。
血糖値を上げてしまう生活習慣
座りっぱなしは血糖値の大敵
一日のうちでも、座って過ごす時間の長い人は血糖値が上がりやすく、糖尿病のリスクが高くなります。
人は立ったり歩いたりすることで糖を消費するからです。
1日に10時間以上を座って過ごす人は、糖尿病のリスクが高くなるという報告もあるそうです。
出来るだけ身体を動かした方がいい。
分かってはいても仕事柄、頻繁に立ち歩けない方も多いでしょう
そんな人に、循環器科の池谷 敏郎 先生がすすめるのがゾンビ走りです。
ゾンビ走りはトイレに行く時に、小走りで移動するという運動。
歩くよりも少しゆっくりしたスピードで小走りするのがコツです。
これで自分の席から往復するだけでも、3倍程度運動量が増えるそうです。
また、足踏みの刺激で血管が拡張し、お腹に力を入れることで全身の血流も促進されます。
血糖値をあげてしまう睡眠不足
1日の睡眠時間が、6.5時間未満の人の場合
7.5時間未満の人と比較して、糖尿病になるリスクが1.25倍高くなります。
食事などで上昇する血糖値は、体内から分泌されるインスリンにより正常値に保たれています。
しかし、睡眠が不足するとインスリンの働きが悪化。
結果、高血糖になってしまいます。
食後に眠くなるのは血糖値が上がるから?
ご飯を食べた後に眠くなる方も多いのではないでしょうか?
実は、食後の眠気も血糖値の上昇と関係があるそうです。
食後、血糖値の急上昇が起きると血液中に大量のインスリンが分泌されます。
インスリンが大量に分泌されると、今度は血糖値がガクッと下がり一時的に低血糖状態になります。
この低血糖状態が眠気の原因になると考えられているそうです。
また、体内時計も原因の一つ。
人間は体内時計によって、1日のうちでも14時前後に眠くなります。
お昼ご飯を食べた後に血糖値が降下するタイミングと、体内時計で眠くなるタイミング重なること。
これが、昼食後の眠気の原因だったんですね。