あなたには帰る家がある(あな家) 第6話 ネタバレ(少し)&あらすじと感想


注意
 原作小説をまだお読みでない方、そして発行元である集英社様,角川書店様,および今後Blu-ray化も検討されていらっしゃるでしょうドラマの制作関係者の方々の御意向にも配慮し、当サイトでのあらすじの紹介は簡単なものに控えさせていただきます。
 座談会形式で登場人物の会話を書き起こしたり、心情、情景を逐一文章化するような態様のネタバレは御座いませんので、予めご了承ください。

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『あなたには帰る家がある』(あな家)第6話のあらすじ

 「人の心はちょっとしたことで揺れるから、続けるも壊れるも、ほんの少しの揺れ次第」
 「とは思わない」
 今回も真弓のモノローグから始まりました。
 (毎度ながら、途中で急に声色の変わる中谷美紀さんのナレーションが面白いです)

 旅行から帰ってきて話す秀明と真弓。
 二人とも太郎が報復に来ることが不安になります。
 なんとかして麗奈には知られまいとする真弓。

 翌朝、朝食中に太郎の言葉を思い出した真弓は「うるさい!!」と叫んでしまいます。
 怯えた麗奈に「テレビ音量上げすぎ」と誤魔化します。

 秀明は会社で契約が取れたことを褒められますが、桃には綾子との浮気がバレていました。

 圭介のカフェで愚痴りあう真弓と由紀
 「結局全部真弓が尻拭いだね」
 「いいの。もう何にも期待してないから」
 「あんなおかしな夫婦に、家庭壊されてたまるか」

 その頃、学校が終わり帰宅途中の麗奈のところに綾子が向かっていました。
 麗奈が帰宅後、麗奈から、綾子と会ったことを聞いた真弓は茄子田家に向かいます。
 同じころ綾子に電話する秀明
 「やっと電話くれた」
 「私いま何処にいると思う?」

 茄子田家で、慎吾から綾子の不在と太郎の居場所を聞いた真弓は海に来ます。
 使われていない海の家?には太郎がいました。
 「あれから帰ってないんですか?」
 「答えがね。出ないんだよ」
 気持ちをぶるける先が綾子なのか秀明なのか、自分自身なのか。
 太郎は葛藤を語り始めます。
 「たかが一度の浮気じゃないですか」と話し出す真弓
 「そんなことくらいで家庭壊してもいいんでしょうか」
 自分の父親も浮気して家を出て行ったこと。
 麗奈には自分と同じ思いをさせたくないと語ります。
 「嘘でもいいから、娘にとって、あの家だけは安心して帰れる家でありたいんです」

 秀明と綾子はモデルルームにいました
 秀明は綾子が旅行についてきたり、真弓の職場にメンチカツを差し入れた理由を問いただします。
 「私、なんだって捨てられる」
 話始めた綾子に土下座する秀明
 「僕にとってはただの遊びだったんです」
 太郎にもすべて打ち明けて謝ると話します。
 「だから、僕の家族にはもう二度と近づかないでください」
 「どういうこと?」
 「あなたのこと愛してません。愛してないんです」
 綾子はそのまま立ち去ります。

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 再び合流した秀明と真弓。
 真弓と会った秀明は、自分で落とし前をつけると宣言します。

 二人が自宅に戻ると、麗奈が新婚当時の秀明と綾子の写真を見ていました。
 観覧車の形をした写真立ての一枚に、家族3人で写った写真を入れていた麗奈。
 自分も写った家族写真をみて、はしゃぎます。

 自宅に戻った太郎は、寝ていた綾子に馬乗りになりますが、そのまま部屋を出ていきます。
 
 翌朝、太郎が一階に降りると、机の上には手紙が置いてありました。
 『今日、私は家を出ます』
 『もう自分を抑えることが出来ないのです。私は秀明さんが好きなのです』
 『まるで高校生のように。その感情だけが私を動かしているのです』
 太郎は茄子田家を飛び出します。
 
 佐藤家には綾子が突然現れます。
 足元はスリッパのまま、どことなく目の焦点の定まらない綾子。
 「かわいそう。私だったら夫に家事をさせたり、外に働きに出たりしない」
 エプロン姿の秀明を見て話しだす綾子。
 外で話そうという真弓をさえぎって、麗奈にまでに話しかける綾子。
 「麗奈ちゃんのパパと私ね。とっても愛し合ってるの」
 自分のことをママと呼ぶように言われた麗奈はパニックを起こします。
 真弓が麗奈を部屋に連れて行った後も綾子は止まりません。
 「ねぇ秀明さん。私たち愛し合ってるのよね」
 とうとう綾子が怒鳴りつけます。
 「外でやれ!そういうことは外でやれ!!」
 「あんたね。40過ぎたおばさんが人のうち乗り込んで、何夢みたいなこと言ってんの!!」
 「あんたが足を踏み入れていいところじゃない!!」
 秀明からも「出て行ってくれ」と言われる綾子
 泣き叫びながらも、秀明と真弓に玄関まで連れていかれますが、そこに太郎が現れます。

 玄関に現れた太郎に殴りかかられる秀明
 乱闘のさなかに、秀明,真弓,麗奈の3人の写真を飾った写真立ては踏みつぶされてしまいます。
 ソファーにぐったりと崩れ落ちる真弓。自嘲気味に笑います。
 部屋から出てきた麗奈を真弓が抱きしめます。
 「大丈夫だから」

 家の外に飛び出した太郎と秀明ですが、非常階段から転落した秀明は気を失います。

 病院の待合室でうなだれる真弓
 太郎の父親が話しかけてきます。
 「うちのバカ息子と嫁が、大変ご迷惑をおかけしました」
 「いえ。こちらこそ」

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 1人で家に戻り、後片付けをする真弓
 圭介のもとから帰ってきた麗奈は口をきいてくれません。
 一方の太郎も、家に帰ると、両親から綾子が追い出されたことを聞きます。

 母親と話す真弓
 しばらく麗奈を預かってもらうことにします
 「これからどうする?」
 「秀明さんとは?」
 娘のことを考えるあまり、夫婦として秀明と話し合っていなかったこと指摘されます。
 「いま本音で向き合わなかったら、また辛くなるだけだよ」

 太郎と海辺で話す真弓
 「満足ですか?」
 「満足だと思うか?」
 秀明や麗奈の様子を聞かれます。
 「どうするんですか?これから」
 「あんたは?」
 また頑張らなきゃと思う一方で
 綾子が佐藤家に足を踏み入れた時に何かが壊れ、それ以来動けないと話す真弓
 「ここ毎年夏になると来てたんだ。慎吾が赤ん坊の頃から」
 「家族で毎年」
 真弓に語る太郎

 実家?で過ごす綾子
 そこに慎吾が現れます
 「父さんが帰って来いって」
 一方、秀明も退院の日を迎えていました。

 (ここから、真弓のモノローグです)
 『人の心はちょっとしたことで揺れるから、続けるも壊れるも、ほんの少しの揺れ次第』
 『この家に帰ってくる夫に私は心から「おかえり」といえるのか』
 『きっと、答えはもう出てる。ただ自分が知ろうとしていないだけ』
 『その一瞬の気持ちに従おうと思った』
 

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 家に帰ってくる秀明
 「ただいま」
 「おかえり」
 麗奈を母に預け、秀明と二人で話したいという真弓。
 夕食は麗奈が生まれて帰ってきたときと同じ、豚しゃぶでした。
 しゃぶしゃぶが豚しゃぶか、牛しゃぶかで、ひとしきり騒ぐ二人。
 「なんで浮気したの?」
 「パパ。私の事愛してるっていえる?」
 愛してるという秀明ですが、真弓にへたくそと言われます。
 「あの人には言えたんだよね。さらっと」
 「好きだったんだよね。綾子さんのこと」
 自分が綾子によろめいた理由を語りだす秀明
 自分が人生に悲観していた理由を、真弓に責任転嫁していたと語ります。
 「でも、やり直したい。ママと麗奈と、ずっと一緒に暮らしたい」
 「もう一度だけ信じてください」

 綾子と話す太郎
 「償え」と迫る綾子
 償うなら、「俺はお前を許す」と言って泣き崩れる太郎
 「許さなくていいわ」
 太郎と結婚してからの生活が幸せだったという綾子。
 自分の太ももに置かれた太郎の手を見て語り始めます。
 「指がね、綺麗だなって思ったの」
 綾子が話し始めたのは秀明のことでした。
 そして、秀明の指や声、言葉に惹かれたと語りだします。
 「私がアイロンをかけたシャツを着てほしいのは、貴方じゃない」
 「貴方を愛していない。最初から一度も」
 太郎が声を荒げます
 「今まで誰のおかげで飯が食えたと思ってるんだ!!」
 「あなたのおかげです」
 そのあとも、似たやり取りを続ける二人
 「あなたのおかげです!!」
 「って言えば、満足なんでしょ」
 「別れてください」

 佐藤家でも真弓と秀明が話していました。
 「ねぇ覚えてる麗奈が生まれた日のこと」
 「あのとき未来が見えたんだよ」
 自分達が年老いた時まで一緒にいることが予感できたことを話す真弓
 「私幸せだなって。この人と結婚してよかったなって、そんな風に思ってたこともすっかり忘れてた」
 「13年も経ったら空気だし」
 「これでもしパパが浮気しても、まぁなんてことないかなって思ってたけど」
 「そうじゃなかった。全然そうじゃなかった」
 涙声になる真弓
 「悔しいけど、私って自分で思ってたより全然パパのこと好きだったんだなって」
 席を立って、真弓を抱きしめる秀明
 真弓は手を払います
 「もう遅い。もう無理」
 家族や麗奈のためと、頑張ってきたけれど、自分がこれ以上は耐えられないと告げる真弓
 「もう一緒には暮らせない」
 「別れよ」

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『あなたには帰る家がある』第6話の感想

 まず、ドラマ版にあたって脚本を担当された、大島里美さんに最敬礼したくなる第6話でした。
 (嫌味とか皮肉ではなくて、本心からです<(_ _)>)

 実は、原作のラストでは、秀明と真弓は分かれません。太郎と綾子も、とあるキャラクターからの伝聞といった形で、別れていないことが読み取れます。
 ドラマ版では、本当に分かれるのか定かではありません。
 ですが、離婚をにおわせる、原作とは違った方向に舵を切った勇気には敬服します(ちょっと偉そうですが(^_^;)

 一方で、原作とは話の順番やキャラクター設定が異なるため、違和感を感じるシーンも出てきました。
 例えば、第6話で秀明が綾子に気持ちが揺らいだ理由を告白するシーン。
 原作では、ドラマ版で秀明が語るセリフの内容が、会社や家庭での様子から緻密に描かれ、秀明が精神的に追い詰められていく様子は読んでいて息苦しくなるほどです。
 その分、初めて綾子を抱くシーンでは、「こういう気持ちの時なら、揺らいでしまうかもしれないなぁ」と納得させられます。
(決して秀明の行動に賛同できるわけではありませんが(・・;)

 一方のドラマ版
 秀明は第1話で綾子と関係を持ちますし、その後も太郎の前で「お宅の奥様とは御成約済みで~す」と心の中で毒づいたり・・・
 とにかく軽薄な印象です。
 そのため、第6話で「ママと麗奈と、ずっと一緒に暮らしたい」と話す秀明には、「なに調子のいいこと言ってんだよ(-“-;A」とイラつきました(笑)
 人妻によろめいてしまうシーンと、その理由を解説するシーン。
 前後するだけで、ここまでキャラクターに対する印象が変わってくるのは面白かったです。

 また、太郎も気になったキャラの一人。
 原作では、とにかく人の心を読めないキャラクターとして描かれています。
 秀明を殴りつけた後、病院で真弓の前で泣き崩れますが、そのときも
 「女はみんな、あんたの旦那みたいな男が好きだよ。脂ぎってなくて、痩せてて、スーツに金かけて、デートコースにばっかり詳しい男が好きだよ」
 と言い出す始末。
 滑稽なほど、人の心の動きに鈍感なキャラにされています。
 (ここまで突き放して描いた、山本文雄さんの筆致に感服します) 

 一方でドラマ版第5話では、浮気された真弓の心情をピタリと言い当てます。
 そのぶん「ここまで人の心の機微に敏感な人間が、『誰のおかげだ?』なんて妻に向かっていうかなぁ(;^_^A」と・・・
 ちょっぴりですが違和感を感じました。

 個人的に第6話のベストシーンは、早朝の佐藤家に綾子が現れるシーン。
 原作でも髪がもつれていたり、目つきが変と正気ではない様子が描かれています。
 「ドラマだとどうなるんだろう(・・;)」とドキドキしていましたが、木村多江さんがスリッパ姿で玄関に立った時の目つき、そして麗奈ちゃんの肩を掴んで話しかける様子には恐怖感すら覚えました。
 改めて、木村多江さんの大女優っぷりを認識しました(笑)

 原作から話が大きく離陸していくことを予感させた第6話。
 次回の第7話の放送が待ち遠しくなるラストでした。

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